morisankunの日記

アラサー。

遊戯王とマヂラブと青春の日々

昨日は一日何だかボーっとしてしまった。

遊戯王の作者・高橋和希さんが水難事故で亡くなられたというニュースが昼頃に飛び込んできて、それ以降何となく何も手につかないまま一日を過ごしてやっと落ち着いたころ、いつも聞いているマヂラブのラジオで村上さんが結婚を発表した。

 

まず高橋和希さん、ご冥福をお祈りいたします…っていうのもしっくりこない。

まだ信じられない。

アラサーの人間で遊戯王を通らなかった男性は探す方が難しいと思うが、女性である自分も遊戯王は兄弟と一緒に死ぬほどやっていた。

なんなら図画工作の宿題に遊戯王のモンスターを描いたこともある。当時の子供たちにとってポケモンか、ブルーアイズホワイトドラゴンか、みたいなそんなメジャーな存在だった。

ショックだった。

子供の頃純粋に楽しんだ原作漫画、近所の子供たちと一緒に遊んだカード…

遊戯王コンテンツは今もなお続いているので、言うまでもなく私たちが成長する過程全ての時代に遊戯王は存在していた。

高校生、大学生になった頃に最盛期を迎えようとしていたニコニコ動画でもまた遊戯王のネタ動画がめちゃくちゃ流行って、エネミーコントローラーとか…神のカードとか…城之内死すとか…

続編のGXや5dsにハマっていた同人仲間も多くて

正統派ファンとしても、ネタ好きの若者としても、腐女子としても(というのもどうかと思うが腐女子たちもみんな映画を見に行ったりコンテンツに参加をしてはいたので加えておく)

兎に角遊戯王はアラサーのオタクにとって実家みたいな存在で

「俺のターン!」と高らかに宣言すれば、みんながわーっと乗ってこれる、そういう共通言語だった。

遊戯王を通して友達が出来たって言う人は全国、全世界にたくさんいて

もれなく私にも遊戯王繋がりの思い出がたくさんある。

楽しい時間をありがとうございました。

昔一緒に遊戯王で遊んだ近所の子や、放送当時に楽しい会話をしたオタク仲間…

その子たちと私は今はもう繋がっていないけど、

もしかしたら今回の報道を受けて同じように「そう言えば小学生の頃、大学生の頃…あの子と遊戯王で遊んだな」と日本のどこかで私の事も思い出してくれてるかもしれない。

誰かと誰かをつないで、誰かの心に残る素晴らしい仕事、お疲れさまでした。

ものすごいことを既に成し遂げている人だけどまさかの事故という形で亡くなられて、

本人の気持ちは本人にしかわからないけどやはり無念…でしょうね。ご冥福ってこういう時の為にある言葉なんだな…

 

誰かの命が終わって、誰かの新しい生活が始まる。

カズキングは状況的に7日に亡くなったわけでもないんだけども

なんかしんみりしてしまった。

 

村上さんはご結婚おめでとうございますなんだけどお相手に驚いた

こちらもニコニコ動画最盛期を支えた踊り手のいとくとらさん(今でいう人気tiktokerやインスタグラマー相当)と結婚されるとは…

立て続けにニコニコ動画のことを思い出してしまって久々にニコニコ動画にアクセスした。

いとくとらさんの動画の初期のラインナップはどれもこれも見覚えのあるものばかり。

(初期の話ばかりで申し訳ない…アイドル時代はふわっとデビュー当時の様子を覚えてるくらいなんだ…踊り手動画の子らがカラオケ映像になってるーニコ動の勢いすげーなーって中野のカラ鉄で当時友達と話した記憶がある)

ルカルカナイトフィーバー…男女…ハッピーシンセサイザ…

いくらさんのファッション懐かしいなあ~そうそうバルーンスカート流行ったよねw

ニーハイソックスにキャミソール

バブル期の大人っぽいファッションと、今の韓国から流れてきたセクシー系ファッションの間に当たる時代…当時はジャパニーズロリータファッションとでも分別できるような

オタクっぽいというか子供っぽい服をハイティーンもこぞって来てた。

懐かしいなあ

 

まさにこの、いくらさんがニコ動で踊ってた頃に音MADで遊戯王動画が流行ってて…

 

いくらさんの当時のファッションを見ると一気にあの頃に戻されていくのに

今のいくらさんを見ると今を生きてる人だなーって感じでなんだか不思議な気持ちになる。動画のいくらさんは今もずっと18歳で、あの頃のままイキイキと動く。

いやめちゃくちゃ同世代だから、いくらさんが通った道と私が通った道が違っても

同じ時代を歩いてきてて、一緒に年を取ってて

あの頃と同じようなバルーンスカートにニーハイソックスは、私だって履いてないし

今の服は今の服でいくらさんと系統似てて笑ってしまった。マジで同世代

村上さんは美人時計でいくらさんを知ったって言ってて

うわナツカシイとこれまた笑ってしまった。

あったねえ美人時計。今なら怒られるんだろうけど…

 

このブログではよく昔を振り返ってしまうけど

他の誰しもがリアルの現代をしっかり生きてて、懐古厨な私だけ取り残されてるような気すらしてたけど

村上さんが美人時計がーって話をしてて

ああ、みんなの中にもやっぱりちゃんとあの時代はあって

きっとみんなもそれぞれのタイミングで思い返したりとかしてるんだろうなって

少しだけ切なくなった

 

 

 

 

あの日に戻りたい

私は30代で、今現実の人生はそこそこうまくはいっているけど

大勝利!毎日幸せ!バラ色の人生!笑いが止まらない!…ってことはない

 

ふと学生時代に戻りたいと思うことがあるのは、学生時代がもう今の私からは遠いものになりすぎて当時の苦しいことを何も覚えていないからだと思う。

 

学生時代にやってたmixiを開いてみると私は「早く働きたい、卒業したい、こんな場所嫌だ」と言っていたりする。

いつだって私はここにはない夢のような何かを求めていて、

ただ学生時代は「未来はもっと良くなっていく」「未来は変えられる」という不確定な部分に今よりももっとたくさん夢が見られたから、今より気楽で

それゆえにあの頃に戻りたいなと思う。

 

30代から見ての”将来”はあまり楽しみが多くない。

もう転職は考えられないから、ここから数十年同じ経済状況が続くし

それが終わった後は老後の年金も貰えないだろう世代だ。”お先”は割とマジで真っ暗。

 

何にでもなれる、どこにでも行けると思い込めた子供の頃とは違う。

それだけでもう、人生の半分くらいの色は失われている。

 

年齢関係ないよ!やろうと思えば何でもできるよ!という人もいると思うが

私が学生時代にしていたバイト先にいた30代でバックパッカーをしていた女性は

逆にもうその生き方しかできなくなっていた。

バイトで年に半分仕事して、残り半分は海外貧乏旅行に費やしていたアラフォー独身女性。お金がないからと職場の人間で集まってランチするとか飲み会とかにも一切来なくて、転々としてるから友人も恋人もいない。

自分自身半年たったら辞めて海外に行かなきゃ気が済まないんだと。

どこに行きたいわけでもない、どこかに行かなきゃ気が済まない。

彼女は徹底的に職場の人と関わらない選択をしていたけど、

それはつまりその場所を自分の居場所と思いたくなかったんだと思う。

10代20代がゴロゴロいるバイト先でアラフォーの女というポジションにいたくない

大したことない会社で正社員やってる同世代たちから足りない人と思われたくない

どこにも属さないから、そこで勝負をしていないから”負けはない”

そう言う生き方を「選んで」いた。

いま彼女はどうしているんだろう。コロナで海外には渡航できなくなった今。

 

生き方を決めて同じことを繰り返す時期が30代だ。

私ももう生き方は決まってしまっている。

ここから放り投げたところで宇宙飛行士にも総理大臣にもなれない。

私が欲しい自由はこういう種類の自由で、それは多分高校生くらいまでしか見れない夢なんだと思う。

世紀の大金持ちになったZOZOの前澤さんはその絶対越えられないはずの人生のルートをお金の力で壊して、他のルート…宇宙飛行士の夢にも割込みするというモラトリアムを成し遂げた人なわけであるが、それも…「お金持ちが道楽で得た道」であり、

「一つの事に邁進して辿り着いた人生」ではない。

 

子供のように「宇宙に焦れて想像を膨らまし、宇宙飛行士になりたいと願い、宇宙飛行士になる道中で出会う沢山の人や友達恋人、高め合う仲間たちと一緒にしかみられない景色」が欲しい

更に科学が発達して、若返り技術が生まれたとしても

記憶を消して最初からすべて新鮮な世界を楽しむことが出来るのか

出来たとして記憶を消した後の自分はそれはそのことに価値があると気付けるのか?

それなら強くてニューゲームを楽しむのが良いのか、でもそれだと初めての感動は味わえないわけだしなあ…

とくだらないことを考えてしまう。

世界の価値観や化学は進み続けるのかと思ったら

アメリカが中絶を違法とするなど意外なところで後退してみせたり

コロナで世界は誰も予想しなかった方向に進んだりもして、必ずしも未来は良い物になっていくとは言えないんだなと30にして実感してしまった。

 

未来に希望が持てないから、過去に戻りたい。

 

でも過去からやり直したいわけでもない。

私の人生は偶然の出会いの連続で今に至っていて、やり直したくはない。

 

こんな日記を書いたのは友人男性から病気をきっかけに東京を去って地元に戻ることを決めたと連絡が来たからだ。

病気したから働けない。婚活も考えたが病気が原因で低収入だし相手が見つからないので地元に帰ると。

彼が最初に入院した時、私はお見舞いに行った。

会うこと自体久しぶりだったし数分は楽しく会話が出来たんだけど

途中から久しぶりの友人にぶつけるにはあまりにも重たい負の感情をぶつけられ

帰り際に「次は○○持ってこい、次いつ来るかちゃんと言え」などと

それは彼女やお嫁さんに言ったとしてもモラハラアウトじゃない?って感じの言葉をぶつけられたのでそのままFOした。

病気だから、こんなに若くして自分だけ不幸だから、元気に動けている私に対して

「そのくらいやってくれてもいいだろう」と誰でもいいから女に甘えたい気分だったんだろうけど、彼が病気になったことと、単なる友人でしかも疎遠気味だった私が彼に尽くさなければいけない事はリンクしない。

彼は若い頃とてもよくモテていた。学生時代誰より早く彼女が出来たのも彼だった。

20代の頃の彼は夢を追いかけていて、そちらの都合で仕事を転々と辞めていた。

夢を諦めて就職した矢先病気になって、結局また仕事はやめてしまったそうで

彼の中で通算三年以上同じ職場にいたことはないとその時聞いた。

そりゃ婚活では無理だろう。20代のうちに付き合っていた彼女の中の誰かと真剣に続けていれば30になって孤独に震えて誰彼構わず縋りつこうとして、うまくいかずフラストレーションを抱えることもなかったんだろうに

 

10年前の彼は自信と希望に満ち溢れて、多少オラついた言葉もそういうキャラとして許されていた。あの頃の彼は今思えば可愛かった。イキがってる若者そのもので…

彼女にだけDVするモラハラ予備軍の気質は既にあったのかもしれないけど、ただの友人の立場の私にはそれは分からなかった。

だから私の目から見たあの頃の彼は、単にイキってるよくいる若者だった。

 

あの頃はよかったな

 

真実を知れば知るほど、夢って失われていくよな

港区女子という名の現代奴隷

今更ながらねほりんぱほりん港区女子回を今頃見た。

再放送されたり総集編されたりで定期的に目にする人気テーマ港区女子

私自身港区には住んだこともないし今後も住む予定はないけど

美容やファッション分野についてネットで調べようとするとどこかのパパ活女子の発信を一つ二つは目にするので存在だけは知っている。

まず第一に

やっぱりサバよんでたか…!と笑ってしまった。

 

ネットにいる港区女子は「24歳」が異様に多い。

次点で「22歳ですけど24歳までには辞めたいでーす」っていう人。

素直に信じるなら今の20代の間ではパパ活が流行っているような気がしてしまうほどの人数がネット上でパパ活女子アカウントを使用しているが、

実年齢30代半までの人間が20代前半気取ってパパ活してたのなら確かに辻褄が合う。

パパ活女子…セーラームーンのアイコン使ったり、アニメ・ワンピースのグッズを持っていたり(呪術や東リベならわかるがワンピのファン層は主に連載当初からついてきている中高年だから、若いのにワンピ?と思っていた)憧れの女が北川景子石原さとみ、既に引退して久しい堀北真希の話題を出したりしていた時点で

「もしかして…本当は同世代じゃないのか?」とはうっすら思ってた。

 

見た目は加工や整形で誤魔化せても生きて来た時代の文化背景ってなかなか偽れない。

私たちはついつい、自分たちが若い頃に流行ったものの事を今も流行っている、みんなが分かると言うノリで口に出してしまう。

自分が若者だった当時は若い子みんながそのコンテンツを好きだったから、今の若い子も好きで当然と感じちゃう。本物の10歳下と会話をするとジェネレーションギャップを浴びすぎて意気消沈する。おじさん相手なら多少年齢をごまかしたってバレないんだろうけど。

 

まあそんな感じでおおよそ同世代がサバよんで港区女子をやっていたことを開幕早々に知り、答え合わせできた感を得つつ、港区女子のインタビューを見ていった。

 

「付き合っている相手のステータスが自分のステータス」

 

THEクソ女~という感じの発言を恥もせず、他人に何て言われたっていいの!キリッ!と胸を張ってるところがさらに人間的に浅さを感じてつらい。

パパ活女子に限らず”付き合っている相手のステータスが自分のステータス”と思い込んでいる、そういう価値観の女子はいると思う。

中学生の女子を見ると顕著だけど、可愛い女子と友達になりたい、人気者の男子と仲よくしたい。。スクールカースト上位の集団に入っていたい…そうやって必死に陽キャにくっついていくも相手にされないキョロ充はいたるところにいる。

大人になってもそういう人は変わらない。

 

港区女子がどうして港区女子でい続けるのかと言う話を聞いてさらにがっかりした。

例に出されたのが「港区の人はお金でなんでもできる」「人脈が持てる」ということ。

クルーザーで花火見ながらフォアグラ…で感動し、体調が悪い時は医者のパパに相談する…

え、それだけ?それを人脈と呼んでるの…?

ぶっちゃけ今時ネットでググれば医療情報は3秒で手に入るし医療相談窓口だってあちこちにある

優れた医者を見つけるのにはコツや情報がさらに必要になるだろうが

パパ活やってる医者が優れた医者か?というとその保証はない。だって休日に学会で勉強したりせずに遊びまわってる医者でしょ?

 

パパ活女子は職歴がないから、パパ活で食えなくなった時にバイトを紹介してもらえるのも人脈だと言っていた。

が、普通の女子はバイトくらいは自分で探せる…おじさんに媚びなくても。

 

クルーザーで花火見ながら食事も、普通のOLだってできる事だ。

毎週豪遊は出来ないが、自分の金でもたまにならできる。自分の財布を絶対に開きたくない、という人もいるかもしれないが少なくともおじさんとデートなんていう彼女ら曰く「金貰えないならやるわけない」ようなことをしなくても多少の贅沢は可能だ。

 

メリットを語られたあとさらに番組はパパ活のデメリットを取り上げていくのだが

デメリットの内容が、ぶっちゃけカタギのそれではない。彼女らがやっているのはフリーの風俗嬢、さらに言うとフリーの奴隷だ。

排泄物を飲ませようとする、わざとバスローブから性器を出して、それを女の子に直させる、押さえつけて胸をもむなどなど

危険、というレベルじゃなく普通に犯罪の領域に踏み込んでいる。

お金を貰うためにわざわざ被害者になりに行っている状態。

そしてわかった。この子たちは女を売って稼いでるんじゃなくて、バカにされることで稼いでるんだ…って。とんだピエロ。

 

番組を見ていて、

私が新卒で前の会社に入社したばかりの頃に、新卒に社会人の心得を説くためにと食事会に出て来たお偉いさんが新卒女子何人かの顔をちらりと見て

自分の秘書の女性を引き合いに出し「君たちは秘書にはなれないねえ。羨ましいでしょう、こういう美人のこと。」とニヤニヤ笑われた…のを思い出した。

 

秘書をしている年上の美しいお姉さんの事は素直にキレイだと感じたし自分たちは総合職で採用されているからその場に秘書コースに行く人間は一人もいないはず。

何のことを言われているか分からず「すごくお綺麗ですね!素敵です!」と言い、

逆に秘書の方は困った…と言うよりはむしろおじさん役員に対して露骨に嫌そうな空気を出していて、

それを見た役員のおじさんは面白くなさそうに席を離れて行って…

残された新卒女子たちの間に「????」って感じの空気が残ったのを覚えている。

 

今思えばあれは「若い新卒女たちに上玉美女をぶつけて”お前らはこの美女には一生勝てないwざまあみろ(?)”という美女の権力を使って屈辱感を与えることで上位に立とうとする…、というモラハラ?が失敗して不機嫌になり、

日ごろからそういったマウント行為を目撃しているであろう秘書の女性は年下の新卒相手に平然とやる役員のおじさんへの嫌悪感を隠しきれなかった」

というシーンだったんだろうな…とわかる。

その一件以外にも似たようなことは散見された。役員と絡むことなんてあまり多くはないが役員以外のおじさんも新卒女には絡みたがるので、最初の一年目だけでもちらほらとそういう謎のおじさんとのやり取りがあった。

 

今となっては知らない人がいない「モラハラ」という単語。これが役員になるような男性には非常に多いと感じる。そもそも男の山の中でのし上がるんだから他の男を屈服させられる男であることは間違いない。

そしてそういう人が「遊ぶ」とき、何をして快楽を得られるかというと

他人の尊厳を徹底的に踏みにじり、屈服させること…要するに奴隷を持つことでしか楽しめないんだろう。だから素人の女と遊ぶ必要がある。

 

風俗嬢やキャバ嬢は所詮仕事だしうしろには彼女らを管理する男がいる。彼女らに手を出すと最終的には男が出てくるのでそこは避けて(ちなみに風俗で暴れたりする底辺のおじはこの想像すら出来ないから、役員をやってる男の方がよっぽど賢いわけだけどどっちもクズ)

背後に彼女らを守る男がいない、組織に属さず「賢く稼いでいると勘違いしている」港区女子と遊ぶんだろう。そういう女を潰すことこそが最高の娯楽だからだ。

 

港区女子のお酒のシーンの話はまさにそれだった。

港区おじさんは金を払ったから何しても良いと思っている、というよりは、明確に女の子を壊そうとしているように見えた。

排泄物を飲ませようとする、わざとバスローブから性器を出して、それを女の子に直させる、押さえつけて胸をもむとかもモロにそれだけどそこまでやっても風俗で出禁になるような、港区おじさんを出禁にするシステムはない。むしろおじさんの需要が少なくて、金のない港区女子同士で取り合いをしているのが現状だと言う。

「相手を自分に従わせたい」という奴隷遊び。むき出しの攻撃性と暴力衝動で動くヤバめの王様とそれに従う従者の男に囲まれて

ギリギリの奴隷役をやる港区女子。ご褒美はブランド品と、本当に金額見合ってる?というようなギャラ飲みのギャラ。

 

おじさん薬やってるんじゃないか?と思わずにいられないが、やってなかったとしても競争社会の中でおじさんもまたどこか病んでしまったんだろうな。もしくは最初からヤバかったからこそ勝ったのかもしれない。リスクはあるけど成功するためには人と違うことをしないといけないから。

私の周囲でもやはり仕事ができる人間は年々競争の中で性格がきつくなっていくから

自分たちで他人に求め過ぎないように意識的に優しく話をするように姿勢を正したりするものだ。

とめる人がいないまま年齢が上がると暴君っぷりはますます加速する。

 

インスタで人が身に着けている素敵な服やカバンを自分も欲しくなって

ネットで検索するも素敵だなーって思わず目につくようなデザインは大体ブランド品でも期間限定だったり大量生産されているわけじゃなくて

中古で出品されているものしか検索に引っかからない事がある。

そんな中古品の出品者のSNSを追いかけると

「若い頃に水商売をしていて貰ったが派手過ぎるのでもういらない」とか、

「生活が苦しいのでいらない物は処分」みたいなことをつぶやきながら若い頃におじさんからもらったブランド品を売る、元・港区女子のような女性がちらほらいることに気付く。

そしてその人たちのプロフィールがシンママ、軽自動車で自撮り、発達障害の子持ち…という特徴を持つ人が結構多かったりするのも闇の深さを伺える。

AVや水商売に流れる女性は、そもそも彼女ら自身がアスペルガー的な障害を抱えていたり一般企業で働くことが出来ない人も多いと言われる。

発達障害は遺伝するから子供にもやはり同じ症状が見つかり…という貧困のループ

 

港区女子はおそらく、というか確実に自己肯定感が低い。

自分に自信もないだろう。

自力で人生の山を登っても登山口止まりの能力しかないけど

おじさんのヘリコプターを借りれば頂上の景色が見れて

それで自力で5合目、7合目まで登山できる他の女よりも「上だ」と錯覚できる。

 

若さを失っておじさんのヘリコプターから降ろされたら、登山口に逆戻り。

そうなる前に婚活をして自力で8合目にくらいに昇ってきた男の背中に飛び乗る人生を港区女子たちは「キラキラ」「勝ち組」とよんでいるんだろう。

ちなみに8合目は代々木上原に住んでヨガするキラキラママになることらしい。

…そうか?ってかんじだけどあくまで港区女子的にはそうらしい。

 

世田谷とか高級住宅エリアで酸素水とか怪しいスピリチュアルが定期的に流行る理由が分かったよ。

彼女らなんだな…

 

 

同人女アパートを建てたいって

度々ネット上で話題になる…いや、”なっていた”同人女専用アパートを建てる事を主題にした漫画が始まったらしく、オタク仲間たちが感想をこぼしていたので私も読んでみた。

漫画の一話の内容は、主人公が腐女子の夢「同人アパート」を作ろうと立ち上がり、具体的に動き始めるが厳しい現実に直面する…というところまで。

 

…うん、っていうか同人女アパートネタ…最近あまり見なくなったよね?

 

数年前まではTwitter上で

「将来は同人仲間数人で集まって同人アパートに住みたい」

「みんな一緒に修羅場で徹夜したり、推しのライブビューイングを視聴して盛り上がりたい」「同人女老人ホームとか楽しそう!ボケて昔の同人即売会の武勇伝ばっかり話したり、お婆ちゃん同士でカップリングで揉めたりするのw」

と言う同人アパート系のネタが頻繁にバズって盛り上がっていた。

でも、最近あんまり見なくなったなーと感じているのは私だけではなかったみたいで

同人女アパート漫画を読んだオタク仲間たちも一様に…ため息をついていた。

 

「この夢を見られないほどに、私たちはもう老いてしまった」

 

これに尽きる。

この漫画…いや同人女アパート概念を真面目に考えてみての一番の感想はこれである。

ツイッターの高齢化が激しい。

10代でツイッターを始めた私も30代に突入してしまっているが、ツイッターのトレンドワードを見ていると今は40、50代がメインユーザーになっているのかなと感じる。私ですら分からんくらい古いネタで盛り上がっているまさにインターネット老人会

 

そもそも同人女同士のルームシェア妄想が一番捗るのは20代後半ごろだと思う。

 

20代後半…いわゆる陽キャの同級生は結婚し、子供もでき始めてて

「私たちってもうそういう年齢になったんだなあ」としんみりしつつ

「でも…10代の頃と趣味も環境も変わってないし、今すぐお前も大人になれって言われても…私はまだ大人になりたくないよ(とっくに社会的には大人だとしても)、今をもっと楽しみたい…生活を変えたくない」と不安になり

「結婚したのは結婚願望が強い一部の子だけじゃん?一般的にはまださぁ…30までに目途が立てばって時代じゃない?まだ真剣に考えなくていいよね?」

と自分を多数派と思い込み現実逃避を始める(まあ実際今は20代は独身多数派だから間違ってはいない)

その現実逃避の一環が「同人女だけのアパートで住みたい」妄想だ。

 

自分は今の同人生活が気に入ってる。今の人生で満足してるから変わりたくない。

でも周囲の同人仲間が結婚で脱落していって一人だけ残されるのは耐えられない。

みんなで一緒に今の生活を続けようよ!という、つまるところ孤独に耐えられない女の叫びから生まれた夢。

 

漫画の主人公は前向きに同人アパートを作ろうとは、している。

当事者の感覚としてはシェアハウスの管理人になりたい、みたいな感じかもしれない。

みんなで楽しく、気楽に、昼も夜も他人に気を遣わない、夢のネバーランドを求めて

具体的に動き始めればアラサーの焦燥感、何かしなきゃっていう気持ちが満たされるし、明るい未来に向かって行っているような気持ちになれる。

不動産で上手くいけば不労所得ゲットだし。全部丸く収まる。全部が全部上手くいけば…

 

20代の頃は憧れるんだよね。同人女アパート。

大学生ノリ、モラトリアムの最終形態かもしれない。

でも実際に30歳に突入すると…「わかってしまう」

 

コミュ力が高くて、場の空気を和ませてくれる、グループの中に残って欲しい子。同人女アパートを作ったらぜひ参加してほしいセンスや求心力のある洒落た子…そういう子から結婚してしまうからだ。

 

結婚しない腐女子も勿論いるが、現実として

30代未婚、仕事が激務→漫画やアニメを見る時間が減り創作意欲が落ちる

30代未婚、仕事が非正規で不安定→将来の不安定さに精神を病み、創作意欲が落ちる

 

同人アパートを作りたーい!と騒いでいた時の元気は長続きしない。

晩婚化の今の時代、30はまだまだ結婚ラッシュ中だから

「将来一緒に同人アパートに住もうよ」なんて言ってた友達がサクッと結婚してしまい

あれ、あれれ、、と思っている間に今度は「このジャンルで出す本はこれが最後になります」という呟きが別方向から流れてくる。

ジャンルの旬は短いし、腐女子が描きたい萌えのパターンはそう多くはないので、原作の供給次第では1、2冊描いたらもう描きたいネタもなくなってしまう。

飽きたところで友達と示し合わせて一緒に次の流行ジャンルに飛び乗って、また盛り上がって…を繰り返すのも、やりすぎると周囲から嫌われるし、

年齢が上がって体力が落ちれば普通に新しいものに興味を持ちにくくなり、ジャンル移動も鈍くなる。

20代の頃、同人の流行りジャンルに飛び乗って、儲からなくなったら次のジャンルへとイナゴ…と言う「職業同人作家」生活をしていた多くの腐女子は、30代に突入して自分の絵が古くなったり創作意欲が枯れてしまうと、生活が立ち行かずそのまま実家に帰る。そういう人をたくさん私も見てきた。帰ってしまった後はみな連絡が取れなくなってしまうのでどうしているのかは分からない。

 

自分が30ってことは親は50、60…で、そろそろガチ目に老いが見えて来て

娘として好き勝手やって、困ったら親に泣きついて、サポートして貰って復活したらまた一人で好き勝手一人暮らし…という生活は親が健康なおじさん・おばさんの間は可能だけど、自分がおばさんになり、親がおじいさん・おばあさんになってしまうと…

泣いてもわめいても、昔には戻れない。

親の介護に戻ると言うよりも子供部屋おばさんになりに戻る腐女子の方が多いのかもしれない。なんせ腐女子として生活してきた時間が長ければ長いだけ、社会生活に復帰困難になってしまっているからだ。

 

オタクであり続けることそのものに年齢制限はないとは思うけど

アラサー独身オタク女の憧れる「全員独身のまま、全員オタ活への気力を持ち続けたまま、オタクという人格のみで現実生活を謳歌する」というのはかなり難易度が高い

 

親も老いるけど自分も老いる。

同人女アパートって「老い」たら成立しないんだよね。

 

 

遠藤さくらのピアス事件

全く乃木坂に詳しいわけじゃないが

お気に入りの美少女(美青年)アイドルの「ファン」を数人フォローしている。

ファンをフォローしている理由は、単純に「どこが他とは違うポイントなのか、どこに需要があるのか」が分かりやすいからだ。

美少女や美少年は端的に言うと整っていて、整っているというのは乱暴に言えば無個性にも近いものがある。綺麗なだけの人形と、そうじゃないアイドルの違いを一番わかっているのは彼等のファンだ

美術館で解説音声をレンタルしながら絵を鑑賞するのに近い。

この美少女のどこが他と違い、どのように魅力的なのか。

尊い…しか言わないファンももちろんいるが探せば弁舌に長けた人も各ジャンルに1、2人は必ず発掘できるので、彼等の口からアイドルの魅力を聞くと言うのはなかなかに楽しい。

 

遠藤さくらちゃんという乃木坂メンバーで、ハタチになったばかりの女の子がピアスを開けた。それでファンが炎上していると言うのが目に入った。

令和だぞ?と思いつつツイート群を読んで思ったことを書く。

 

まずピアスをしている女性は街に大量に歩いている。

勿論オタクが追い求めているのは普通の女の子じゃなくて、理想の女の子=アイドルなわけだから、普通の女がピアスを開けているからこそピアスを開けない、普通よりも格が高い(?)理想の女の子でいて欲しいのかもしれない。

だがそこがもう、難しい。その理想…ピアスをしないということは一般的に別に”上”じゃないからだ。

ピアスというのはただのファッションのアイテムで付けた瞬間純潔が失われて女としての価値が下がる呪いの宝具ではない。オタクピアス嫌いおぢ的にはそうかもしれないが

一般的にはそうじゃないので

あくまでより多くの、大衆人気を得たいアイドルサイドとしては、おぢと一緒になってピアスを否定することで得るマニアックなおぢ人気よりも、お洒落さを売りにして女性客も取りに行く方が意義がある。

白石麻衣ちゃんの化粧動画は女性にも人気だ。基本的には男性客に支えられている女性アイドルとは言え一皮むけるにはよりカジュアルな層に支持されて国民的~の座をねらっていく必要がある。

 

そしてピアスを付けている人の実物を冷静に見たら所謂オタク男子が嫌いな不良っぽい人が少ないのは一目瞭然。なんなら綺麗な人だなと思った人が付けていることも多かろう。

そもそも不良らしい不良が令和にはほどんど絶滅している。

不良っぽいから嫌い…という間違った言葉で表現されているが、世の中に出回っているピアスの大半は上品なデザインで上品な大人の女性に似合う物だ。

大人を先取りしても別に荒れた雰囲気や不良感は出ない。

それにもう20歳になるアイドルの女の子にピアスが似合わないわけがない。

一粒ダイヤのシンプルな物から、韓国で流行ったスイング系の大振りデザイン、

日本で根強い人気の淡い系ファッションのアクセントになるゴールドまで何でも似合う。

厳密には骨格やら肌の色やらで似あう系統は分かれるがそれでも何を付けたとしてもアイドルなら似合わないことはない。

ポケモンバトルで水ポケモン相手に火ポケモンで挑むとしても

レベル上げてごり押しすれば勝てるみたいな感じで似合わない系統もアイドルするくらいの素地の良さがあれば押し通せる。

 

ピアスが嫌いなおじさんたちは…おそらく今60代のうちの両親に近い年齢層で、ピアスの種類が少なく、水商売の女性しか開けてなかった?ころのイメージで固まっていて、その後平成~令和で普通の女性を近くで見たことすらないのだろうな…と思ってしまった。

清純派ぶってピアスを開けるなんて!と怒っている人がいたが、あなたの思う清純派は

世間の清純派とは結構ズレているぞと突っ込まざるを得ない。ピアスくらい、今時男遊びしない真面目な子でもファッションとしてあける。

開ける時もそれほど痛くない。ぱちんと指ではじく程度の衝撃だから「痛い思いしてまでファッションを気にするなんて異常ヨ」みたいな物言いは的外れだ。大変気軽に楽しめるから浸透しているのだ。

そしてこの件、お金に余裕がないのに妻を専業主婦にさせたり、妻が着飾ることを嫌がる男性の心理が、この遠藤さくらピアス事件で発狂してるおぢと同じ精神性なんだろうと指摘している人がいて、ああなるほどなと自分も合点がいった。

 

彼等の求める女性像は究極的には”母”なのだろうと。

 

それものぶみ的で醜悪な、自己犠牲型昭和母。

自分が着飾る余裕があるのならその分を全て子と夫に投資すべき…なぜなら母というのは夫と子供に尽くすことで喜びを得るもので、それをしないのは失格…という価値観で、女性が女性自身に自己投資することを蛇蝎のごとく嫌う。

彼らからしたらピアスなんぞの”嗜好品”にうつつを抜かすのは強欲で我儘な女性だとうつるのかもしれない。

衣装は仕事で着せられているモノだからいくら華やかでも、イヤリングやヘアアクセサリーを付けていても気にしないが、ピアスは彼女らのプライベートの”おしゃれをする意思””自我”だから許せないのだろう。

とにかくアイドルに無自覚的にも母性を求めているから、女の部分を見るのは嫌なのだ。

酷い矛盾だ。アイドルにしっかり欲情しているのに

その半面ではそういう彼女たちに僕のママであることを求める。

自分好みの可愛い子に、自分という自信のない男を支え守り、いつも尽くしてくれて最優先にしてくれるママでいて欲しいから、自分が求めてないタイミングで女を出すなんて酷いことをしないで欲しいと。

自分勝手ここに極まれり…

息子はママと性行為しないっての。

なんだかアイドルの女の子たちが可哀想になってきた。もちろん彼女たちは舞台に立って表現することを生きがいとしているから、ファンがどうのこうのというのは二の次だろうと察するが、彼女たちが一生懸命練習した成果物を見るのがこんなおぢだなんて…気の毒になる。

 

アイドルは所詮偶像だ。彼女たちは夢を売っているから、童貞ピアス嫌いおぢ達はせっかく自分が金を出して買った夢が自分の気に入らない夢になったと怒って良いとも思っているのだろう。かなりマニアックで当人にしか分からないような夢を買って勝手に外れたって怒ってるのがタチ悪いけど、それはわからないでもない。でもやっぱりオタクは知るべきだ。

「この世に自分の思い通りになることなんてない」

多少お金を出したとしても、100%自分の思い通りになる夢なんて買えないのだ。

 

アイドルが思い通りにならないからと言って怒るオタクは当然キモイが

だからと言って俺は推しを全肯定できるぞと粋がるのもまあまあキモイ。

もちろんアイドルとしては全肯定してくれるファンの方がありがたいだろうから

アイドル本人に「うちのファンは良いファンだ」と思われたいのなら全肯定しておいた方が良いだろう。その方がお互いに幸せだ。

ただ実際のところ日本のアイドル産業の難しい部分だなとも思う。だって売り手が明らかに童貞ピアス嫌いおじのご機嫌を伺って、彼らの財布をしっかり狙っているから。

 

奇しくもここ最近女オタク界隈も、”推しの結婚”が続き騒がしくなっている。

北村諒、鈴木拡樹、黒羽麻璃央

知らない人もいるだろうが彼等は主に2.5次元と呼ばれる、アニメ原作の舞台を中心に活動していた俳優で、さらに言うと.5の最盛期を支えた人間たちだ。

新鋭も育っているのかもしれないが、まだまだ彼らが主役級で登壇してくる。

そして奇しくもこの三人、全員30代の仕事と立場がある女性と結婚した。

男性オタクよりも一足早く「推しに良いファンって思われたい」から、推しの結婚はお祝いできます私たち!むしろ早く結婚してほしかった!!!!(?)となかば現実逃避気味に明るくよい子のお返事で祝福して見せたファンたちも三連続の結婚報告には流石に耐えられなかった。

 

舞台オタク女たちは舞台チケットを何公演も買って現地に足を運ぶ必要があるので必然的に多少はお財布に余裕がある20代半~30代半ばほどの、ピアス童貞おじ同様オタ活をするために生きている女を中心に構成されている。

舞台に行くために休みやすくて給料の低い事務やアルバイト、夜職を惰性でしている女も多く、自分自身に誇れるものはこれと言ってない。

もしこれが18歳とか20代前半の、匂わせをしたり流出するような意識が低くて配偶者の仕事のこともろくに考えられない女と結婚したのなら

「バカな女に引っかかって人気商売の基礎もわきまえず看板をドブに捨てた馬鹿な推しにさよなら」

なんて言って推しを叩くことで気持ちを晴らして、元ジャンルに盛大に砂をかけて他ジャンルに転生することも出来たのに

美人で、夢を叶えてて、ネットでは負け組のはずの30代なのにしっかりとイケメンの彼氏に求愛された”他人に惑わされずに自分の人生を生きている”女にはどうあがいても勝ち目がない。非の打ち所がない女性と結婚されてしまっては全く持って推しに失望する言い訳が出来ない。

自分は良い子でいたいから、キモいファンと思われたくないから「アラサーの男がお似合いの女と結婚する時は祝福をするべきだ」という一般常識に歯向かえない。

 

推しは基本的にオタクにとって自分が夢中になれる存在で、相手の都合関係なく愛をぶつけてもいい、お金を払うことでそれが許されている…とオタクの多くは考えている。

リアルな生活で誇れることが何もないけど、推しを応援したら推しに感謝されて

自分が推しを肯定しているように、推しも自分たちを肯定してくれている

居場所がない人間たちにそういう空間を作ってくれているはずだった。

リアコ勢の為にリップサービスで「俺モテないよ」と言う推し。「友達いない」「コミュ障」と、オタたちにとって自分と同じだーと親近感と安心感を持たせてくるアイドル達。何にもなくてもまだ若いし、みんなも同じようにオタ活してるし、推しも元気をくれるから何もかも順調ーー

と夢の中にいたオタたちに、NOを突き付けるのが結婚報告。

「舞台上の推しと客席の自分は当然ながら全く別人種で」

「美人で、しっかり自分の夢があって、同じ立ち位置で出会えて、支え合える中身のある人と結婚する」「そんな女性と男性が結婚する。からっぽのオタクの自分は推しよりもランクが低いからどれだけ憧れてもその層の男に愛されることはないと、女のレベルを見る事でより現実的に知ってしまう」「恋愛苦手なんて嘘ジャン」

 

今回の結婚ラッシュで一番刺さったのは「他人のキラキラを見て生きる人間じゃなくて、自分がキラキラできる人間になりたかった」という発言をしていたオタク女だ。

本当に…それなんだよな。

アイドル産業というのは結局のところ、自分自身で熱中できるものが何もなく、アイドルや俳優という存在に夢中になることで現実逃避をして生きる…社会生活ではじき出されてしまった亡者を引き寄せてしまうし、亡者をスポイルしてもうけている部分がある。

今回オタク女たちの多くは

北村諒結婚で「へー、まあスキャンダル多かったし?むしろ相手の女の子の方が好きだから泣かせんなよって感じ」と変に姉御ぶって

鈴木弘樹結婚で「鈴木弘樹って人間だったんだ?って思っちゃったw美形すぎて人間味がないよねー」と話を逸らして現実逃避し

黒羽麻璃央結婚で「…自分の推しもそのうち結婚しちゃうのかな、素直に祝えない人を肯定したいと思います」

とついに本音をもらしていた。その工程の全てが痛々しかった。

一部には「もっと夢を見せてくれると思ったのに、裏切られたからせめて不幸になってほしい」と願っている女もいた。これは本音だろう。今は昔、声優の宮野真守の結婚の際に響いた阿鼻叫喚が懐かしくなるような呪詛。

宮野騒動で女オタクキモい怖いと言われたことを気にして

以降じわじわと「私たち推しの結婚を喜べる行儀いいファンなの」「オタ活をしている私たちは充実してていい人生なのよ」キャンペーンをしていたのにあっけなく限界を迎えた感じがある。

次の誰かが結婚した時はどんな主張が王道として押し出されるのだろうか。

現実逃避をいよいよ潰されて、現実に置かれたオタクが何をするのか

自分もオタクだけど気になってしまう。

 

 

 

コムドットと東海オンエア

仕事先で最近の流行りってなんだろう?と言う話題になった時に

今年ひたすら名前が挙がったコムドットの動画を見るようになった。

 

東海オンエアが好きで長年見ていた自分としては

コムドットの台頭は初めてがっつりと「世代交代」を感じた瞬間だった。

自分たちとは違う空気を持った年下が活躍している。

私ってもう若者じゃないんだなあ…と、彼らを見てそう突き付けられた。

勿論若者じゃなくなっても人生は続いて行くし、社会人として時代について行く努力をこれからも続けていくけれど

 

コムドットは東京都出身の男性5人組。

地元のノリを全国に届けると言うスローガンで活動している部分も東海オンエアとコムドットは似ているが、東海オンエアは個性と汚さと面白さを売りにしていたのに対してコムドットは小綺麗さとファッションセンスの良さを売りにしているように感じる。

この部分に平成と令和の溝をメチャクチャ感じた。

どちらも平成生まれなんだけど東海オンエアは昭和に近い、まだテレビが元気だった時代に青春を送った28~29歳で、コムドットは完全にスマホ時代に青春を送った23歳…ここの5年があまりにも大きい。

 

何組かのユーチューバーを日替わりで見ていると東海オンエアの面白さは頭一つ抜けてるなと感じる。それは自分が東海世代で彼らのネタの背景や文脈を知り尽くしており、

彼らがアウトプットしたものを自然体そのまま楽しめるということもあるがテレビですらさほど予算をかけず、年寄り向けの微妙な番組が増えている今の時代に、東海オンエアはほぼ毎日動画をUPし続けていてそのどれもがなかなか凝った企画をしているのは贔屓目なしに事実だ。

ただ割と東海オンエアは男尊女卑なグループでもある。

「女には面白いものが分からない」という昭和文化を結構モロに引き継いでいて、そこが今の時代に足を引っ張ってるなとも感じる。

同世代の自分ですら「それはちょっと…」と感じる上の世代の良くない文化を彼らはそのまま飲み込んでしまっている。

誰だったか、2018年が価値観のターニングポイントだったと言った芸人がいた。

私もそれには同意する。

2018年までは「女に笑いは分からない」と言う発言をする芸人がいた場合

表向きは男女差別は良くないぞと言いつつも本音のところは「その通りだ」「男の笑いが取れてこそ本物」「○○くん可愛いとかいう女ファンは害悪」というのがお笑いを取り巻く人間たちの共通認識で、そういう意見はあって当然だと許されていた。

今そんな発言したら大問題だ。

本音とか関係ない、ダメな物はダメ。犯罪がダメなのと同じで許されてない。グレーゾーンではなく、アウトになった。

 

東海オンエアはリアコ(東海オンエアのメンバーを面白いからとかじゃなく理想の男性、恋愛対象として好きになっているファン)嫌いを宣言していた。

アイドルじゃないのだから、と言うのが理由だが、平成のお笑い文化の影響を強く受けていた彼等もまた、男にウケてこそ本物だと信じていたし男社会での勝者を目指していたように見える。

ただ2018年以降、性別にまつわる発言はかなり難しくなった。

 

東海オンエアのファンは元々同世代の男性が多く、同世代男性ウケを狙うがあまり男媚びが強いというか、男の結束を高めるために女をダシにする、バカにするという形式のネタも数多くあった。

いざイベントやグッズにお金を落とすのは女性ファンだったわけだが私たちの世代は「女には面白さがわからない」と演者に突き放されても「私は笑いが分かる女です」と必死について行くしかなかった。世の中全体がそうだったから、自分も男性に交じってエンターテイメントを楽しむためには、何なら他の女を背後から撃って、私は違いが分かります、女がバカなのもわかる男性側です、名誉男性ですと言う女までいた。

 

今は違う。

 

コムドットのリーダーやまとには妹がふたりいる。

あーなるほど、と思った。コムドットは頻繁に炎上する。それほど品行方正なグループではなく、年齢相応に脇が甘く隙だらけの若者たちだ。なのに女性に関しての失言が少ないのは、周囲に女子がいるのが普通、女の子の目を気にするのが当たり前の環境で生きて来たからなんだろう。

コムドットメンバーは顔の良さも売りにしているが、男人気じゃなく女人気の出やすいジャニーズ系のやまと&ゆうた、雰囲気イケメン(と言うのは失礼だが)あむぎり、地味に顔が整っている大穴ゆうま、陰キャが見たら目が潰れそうな勢いの陽キャモテ枠ひゅうが…と全員がオシャレでちやほやされて楽に生きているように見えて…そういう感じがあんまり人に可愛がられることなく苦労して生きてきて中途半端なまま大人になった中年に嫌われる。なんか損なタイプに感じる。

東海オンエアが男人気を狙って「東海は男の笑い、実力者」みたいな日本人の大半を占める昭和生まれが大好きなイメージ戦略で上っていったのとは対極で、コムドットは見た目に垢ぬけて洗練させていくアイドル方向でそれゆえに「ミーハー人気」とやっかむ声も多い。

コムドットは炎上常習犯の割に動画に毒がなく、たまに出てくる妹のことはみんなで大事にしている。性別で人を下げない空気は出来上がっている。

そういえばしばゆーもその手の古い男尊女卑発言は少ない。セクハラ発言とクズ発言は多いが女性ががっかりする系統の発言は少ない。

それは彼が妻帯者だからなのかもしれない(不倫騒動とか出てはいたけど)

 

東海オンエアのリーダーてつやは、現在元AKB峯岸みなみちゃんと真剣交際中だそうだ。

数年前までてつやはガールズバーに通いまくって、週4で違う女と寝ていたりととにかく若いうちに可能な限り女遊びをしつくして、将来は遊びをやりつくしたからこそ落ち着いた大人になりたいのだと言っていた。正直そんな遊び方をしても女なんて分からない。

「女なんてみんな一緒だ」そりゃそんな遊び方に引っかかって来る子の個性は似たり寄ったりだろう。

既に女性蔑視系発言はてつやの口から最近聞かないが、アイドルを目指してAKBと言う一時代を作ったグループに飛び込んで夢に向かって邁進していた女の子と真剣に付き合ったら「女なんてみんな一緒」とは流石に言えないだろう。

男媚びからくる女叩きが減ったてつやのことを男性視聴者はどう思っているかというと、多分そこはどうでもいいと感じている人がほとんどなんじゃないかと思う。

同性の友達のことは最初から個人として認識できるのに、異性になった瞬間性別のベールですべてを覆いつくしてその下の素顔をのぞけなくなる人は多い。

しかし女性と言う不特定多数を叩くことだけが東海オンエアの笑いではないし

そこだけで笑ってる奴はよっぽどヤバい。女叩き系Vチューブチャンネル見て喜んでそう。

 

浮気することで有名だったゆめまるは結婚して娘が出来た。

一足先に結婚して女叩きトークになると存在感を消していたしばゆー同様…いやそれ以上に娘持ちのパパになってしまうと独身時代のように女の子を自分とは違う生き物として突き放してサゲる発言はしにくくなっていくだろう。自分がどこかの女の子に向けた切っ先はいつか自分の娘に突き刺さると気付くから。

としみつにも彼女がいるらしく、彼からもここのところ女性差別的な発言は聞かなくなっている。

女の子に優しくしたら「女に媚びやがって、つまんねえ男だ」と言うのは古い価値観だなと感じる。

小学校教師をしている友人がいるが今は男子も女子もみんな仲が良いそうだ。

新世代の男の子は非モテ男モテが武器にならない。スマートに、ごく普通に女子と付き合える方が評価される。その方が良いだろう。人類の半分は女だ。意味もなく半分の人間を敵に回すなんて効率が悪い。

 

虫眼鏡とりょうは特にメンバー愛と選民意識が強い…と言うか隠そうとしない。それは動画で見ていてもひしひしと感じる。ここまで一緒に成りあがってきた最高の友達だからそう思って当然だ

だがこの二人からは多少行きすぎた男グループへの固執のようなものも感じる。

若い時はそれが可愛かった。だがおじさんになってそのバリアを張られると、はぁ…ご自由にどうぞとしか言いようがなくなる。排他的おじさんに興味を持つ人間は少ないからだ。

 

2021年はコムドットの年だった。度々炎上しながらも大躍進を果たしたコムドットの人気を東海オンエアが気にしてないはずはないだろう。

登録者数1000万を超える苦労はヒカキンとはじめしゃちょーが何度もつぶやいていた。

日本を中心に活動していて、登録者100万人は簡単に超える土壌が出来てきたが

それ以上となると厳しい。

東海オンエアの登録者数は600万人。再生数も安定して100万を超えていて、人気は維持できているように見えるが登録者以外の再生がほとんどなく今のファンが飽きたらそのまま減って行くと言う停滞ゾーンに入ってしまっているらしい。

最近の東海オンエアは令和の女子高生に人気がないから、女子人気も取りたいと言っていた。冗談めかしてオチを作っていたがこれは結構ガチな問題だなと思う。

コンテンツは新規客を常に取り入れて循環させていかないと滅びの一途だ。

昔は女子高生人気そのものを遠ざけようとしていたが、流石に客を選びきれなくなったのだろう。単純に彼らも「おじさん」になってしまった自分たちに気付いて謙虚さを持つようになったのかもしれないけれど。

 

コムドットの存在は私たちアラサーに「そろそろ私たちも尊敬される大人にならないといけないな」と気付かせてくれる。

若くてがむしゃらで失礼で、可愛い。そのポジションはもう次の世代の子たちのものだ

私たちも流されるままではなくしっかりと次の居場所に泳ぎ着かねば。

 

クリスマスの過ごし方の変化

今年のクリスマスは盛り上がらなかったという声をちらほら聞いた。

そもそも若い子たちの間では、クリスマスに豪華なコース料理を食べて彼氏とデートしてプレゼントにアクセサリーを貰う…のはバブルを生きたおばさんおじさんだけだから、そういうのネットにアップすると逆に恥ずかしいって言われているらしい。

 

言われてみれば今年のクリスマス、インスタでフォローしているお洒落な女子大生~社会人女子たちもお家デート派が多数派だったように見受けられた。

外出している人もいるにはいたが、行き先は申し合わせたかのようにディズニーだった。偏りが凄い。

しかしディズニー組ですらもギラギラしたホテルディナーやイルミネーションが輝く夜景写真はアップせず、コーヒーとケーキを雰囲気の良い室内で昼下がりに静かに食べる、エモ路線の写真が多かったように感じる。

ブランド品に関しては案外今普通にブランド持つブームがまた来ているのでクリスマスに限らずネットに上がりまくってるんだけど

「女の子の好きなブランドが分からないから、とりあえず可愛い女子っぽいデザインの貴金属をあげた」男は驚異のゼロで

彼女が普段から身に着けているロエベセリーヌの財布や時計という、ギラギラではなく上品上質路線のプレゼントしか見当たらなかった。

 

勿論インスタだからってのもあるとは思う。インスタは”勝ち”を見せつける場所だ。

彼氏でもない婚活相手の男から欲しくもなかった4℃のアクセサリーを貰った(最低限は貰えるランクの女なので喪女よりは上ですが、最底辺です><アピール、あるいは私は彼がくれるものなら何でも喜べる心が広くて良い女。さあ褒めてくださいな♪アピール)というような勝ってないけど負けてない…ほどほどの自分が一番なんていう負け惜しみアピールをする必要がない。大勝してる女が「私は欲しいものを手に入れて幸せです」とほほ笑み、持たざる女も「素敵ですね。自分もそうなれるよう精進します」と言う場所がインスタだ。

一昔前は自虐が流行った。

むしろ彼氏いない自慢の方がメジャーだった。

捻くれてない、恋愛にまっすぐな女性は「スイーツw」と言って笑う時代だった。

今そう言うのは流行ってない。

自虐自慢するのはその時代を引きずったまま、ノリを刷新できないおじさんおばさんだけになって、若者は多少有名なタレントでも一般人でも恋人がいるのを隠さない。

要らない物を貰った「面白いアタシ」自慢をする人が減った

でもそれ以上に「クリスマスを一人で過ごすのが嫌だから、とにかく誰でもいいから異性とデートをしたい」「宝石で釣ってセックスしたい、セックスを対価に”男からもらった宝石”が欲しい」と言う人たちが減ったんだなと感じる。

そもそも要らない物をあげるなんてひねくれたことをする人よりは

欲しいものを貰えない、外したものを貰うことが多いからそれをイジって遊びに昇華するという気持ちで自虐していた人も多かったんじゃないかと思う

令和のクリスマスには好みも知らない女子にあげるプレゼントは姿を消し

寒いのを我慢して人ごみに交じってイルミネーションをぼーっと眺める必要がなくなり

話が弾まない異性との気まずい空気をごまかすような派手なレストランに行って、ノルマとしての性夜の営みをこなす必要がなくなったんだろう。

 

いや、ほんとにこれらは実際のところ悪習だったと感じる。

人ごみのイルミネーションの下でわざわざキスしようとする男から伝わるのは愛ではなくセックスの前座感だ。

会話なんていらないから体で温め合おう、というのは一見大人でカッコいいフレーズだけど「一人の人間として」相手の個性を全く必要としていない。

どれだけ恋人と一緒にいても相手に理解されてない空虚感がつきまとう、90年代JPOPの正体が見えたような気さえする。

それを思うと今の女子たちがインスタにあげている

「暖かい部屋、柔らかいソファ、淹れたてのコーヒー、二人だけで見る小さくてかわいいツリー」

これこそが、落ち着いて楽しめるクリスマスだよなあと納得する。

そして本来家族と一緒に過ごす海外のクリスマスに近づいてきているようにも思う。

 

ゆっくり話せる環境で落ち着いた時間を過ごす関係性が令和のカップルなんだなと言うのは以前から感じてた。

今のカップル、案外ペアルックが多いんだよね。ユニセックスって言うか

2人の個性が一致してるから一緒にいるんだなーって感じで

無理やり男と女が下半身で繋がってる感じではなく、頭で繋がっている感じ。

そこまで理解し合える関係性に至れる男女はやはり少ないからこそカップルは憧れの対象になって、誰とも付き合ったことのない男女の数がどんどん増えるんだろうなとも思う。

イベントを言い訳にとりあえず手当たり次第に異性と付き合っていたであろう昔の若者と、そんなことするくらいなら気の合う友達と過ごしたり一人で過ごすと言う今の若者

個人としては圧倒的に今の若者の方が良いとは思う。

少子化は別のところで解決してもらうしかないよね。もう今更誰とでもいいから結婚しろっていう人権のない皆婚時代に日本は戻れない