これは流石に私もイヤだったので事情はどうあれ中止という結果には納得だしそもそも企画出した人は誰であれ今後現実の子供向け企画しないでほしいとすら思う。
ナルミヤブランドは私も愛用していたが結構今回のが堪えた。
コラボ自体の件もそうだが、中止の文言もブランドを今後使いたいと思えない書き方だった。
自主的には二度と買わないだろうな…とオタク人種の私ですら思うレベル。
アツギの騒動を思い出した人がいたが、あれと同じ路線の失敗に見える。
ざっくりかいつまむと
しぐれうい、という成人女性が9歳という設定でVtuberをしていて代表曲は女児がロリコンを成敗するwというテーマの通称「ロリ神」である。
この曲についてはポップで軽快なダンスアニメーションのMVが楽しめるので元々ニコ厨であった私も嫌いではないというかかなり懐かしさを覚える。
ロリ神、お兄ちゃんどいて以下略~を彷彿とするノリで、ハッキリ言って今の時代に日の元にさらけ出せは燃えるでしかないが、これが15年前のニコ動であれば割と笑って許されるものであった。
妹萌え(今はモエという単語すらないが)ロリ萌え(ロリからの冷遇はご褒美ですというところまでワンセットのいわゆるツンデレ)は当時のオタクにとっては平凡なジャンルであった。勿論大半のオタクにとっては「ネタとして」である。
「ただ美少女キャラクターが好き」という意味とほぼ同義語だった時代がある。
思うにしぐれうい本人あるいは制作陣は、私と同世代だと思う(30よりは上)
しかし時代は変わった。
本質的にはこの曲、いやロリコンを成敗する女児というのは
ロリコン界隈の文脈にしか存在しないキャラクターである。
ロリコン作品のバリエーションの中には「富裕層の子で、世間知らずで、鉄壁で守られて生きてきたがゆえに怖いもの知らずで調子に乗っている女児をボコボコにする(書いてて気持ち悪いが要するにメゾピアノの本来の利用者層の富裕層女児をわざと挑発してからボコボコにする妄想である)」というジャンルがある。
そしてそれを逆手に「本来であれば金持ちのガキが舐めた口きいて、貧乏おじさんにボコボコにされてどっちが生き物として上か”わからせ”られるジャンルであるが、たまたま出て来た強い女児がそのままおじさんをボコボコにするジャンル」という二回転半したようなジャンルがしぐれういの作品神ロリの系譜である。
しぐれういが切り開いたわけではなく、ずっと昔からアングラに存在しているプロレスジャンルだ。曲中に頻出する助かる、ざぁこなどもネットミームのそれである。
ここまで見てもうわかったと思うが、絶対にメゾピアノとコラボしてはいけない背景を持ったコンテンツである。
そんなこと考えてないよ!そこまで知らないよ!そんなこと考えてるなんて変態!と思った人もいるだろうが、実際ちょっとオタク歴が長い者であれば一回は見たことがある程度にメジャーなジャンルなので、知らないまま採用したのであれば企画者が無知すぎるし検索が下手すぎる。しぐれういの事を知らなくても、検索して出てくる一発目が神ロリなら元オタクのかーちゃんほど「こりゃいかん」となる(免疫がない非オタのメゾピ愛好者の女性は動画で普通にドン引きするとは思うのでどっちみち駄目である)
視聴者が本物のロリコンか、ネタでロリコンを主張しているのか、はこの際問題ではなく女児が現実問題として不審者の危険にさらされやすく痛ましい事件が今も毎日どこかで起きている。そういう現実を一切無視してネット上で女児と変質者の掛け合いの偶像をネタに茶化して群がる成人…それは演じる方も、よく知らずに持て囃す方もかなり無神経かつグロイ存在で、ハッキリとアングラである。
イエスロリータ、ノータッチ
これは大昔のインターネットで随分とオモチャにされてきたそっち系雑誌のスローガンだがノータッチは物理的なタッチに留まらない。絶対に越えてはいけない一線があるのだ。
今回しぐれういの騒動はその一線を越えてしまった。
本来ロリータごっこ遊びをするのであれば絶対に越えてはいけないファンタジーの線を越えさせた企画者が一番の問題であり、メゾピアノ側のファンの人間である自分ですら炎上しているしぐれういだけに全責任があるとは思わない。
だからこそナルミヤブランドへの信頼失墜に嘆く顧客が多い。
しぐれうい側からしたら、コラボ企画が持ち上がった段階で「多少きわどくともメゾピアノに相応しいと判断されたんだな」と認識してもおかしくはない(当然相手はロリ神が代表曲だと知って声をかけているだろうし)
何ならこのコラボ自体、楽曲発表3周年に合わせて行われている節があるので
企画者は十中八九”ロリ神の”ファンだろう。
今回直接的な中止の理由は脅迫だ。批判が集中したが脅迫までいく人は見かけなかったのでどこでそんな騒ぎが起きてるんだと検索したところ好き嫌いドットコムに書き込まれていたとされるものが一番過激だった。
しかしどうにもあの掲示板には以前からしぐれういに粘着しているアンチがいたようで
今回はアンチがメゾピアノ炎上に乗っかる形で、ポップアップストアの現場という動線を特定しやすい場所で(最上あい事件のような)本人との接触リスクを危険視して中止に至ったように見える。
これも考え不足の企画側にため息しか出ない。
仮面で煽るVtuberにはアンチや過激なファンが付き物で、彼女たちを迎えるなら(ポップアップに本人が来る予定だったかどうかは不明だが、一般的にコラボした際は本人も一度は足を運ぶだろうから、張り付いていれば会えなくはないだろう)それ相応に大きなイベント等で警備がしっかりしている場所でなければいけない。
女児向け服のコラボブースなんて言う、無防備な場所に彼女を紐づけたらそりゃ変質者も簡単に入り込めてしまう。
アンチに粘着されているしぐれういは気の毒であるがそれ以上に空気化されている女児客の安全管理に口がふさがらない。一番無防備なのは現実の女児客であるのに。
それゆえにメゾピアノから担降りするファンの声も後を絶たない。
そもそもメゾピアノなんてVtuberとかオタクサブカルお下劣をとことん嫌いそうな富裕層ママやお婆ちゃんが大事なお嬢ちゃまのために買うブランドで、ちょっとお金に余裕が出来たOLお姉さんが姪や友人の子に選ぶプレゼント枠でもある。
サブカルが好きな(好きだった)元平成女児も顧客層の中にいるにはいるだろうが
ユニクロ×ジャンプコラボのように、特に何も考えずにオタ活やノリで買って着せたい服では(価格的にも)ない。というかジャンプとコラボした方がまだ子供向けブランドという意味では正統派である。
大人は走ったり滑り台で遊んだり転んだりハイハイしないので、服本来の性能差に無頓着になる。が、子供は違う。女の子でも公園が好きだし、水遊びが大好きだ。子供なのだから。彼女たちに薄いペラペラの服を着せたらどうなるか。
水辺には明らかに子持ちではないおじさんがカメラを持ってめぼしい女児が来るまで待機している時もある。
言うまでもなくホンモノのロリコンである。
ロリコンネタではしゃいでいる人の中には、そういう本物と同列視されるのは不本意だという人は多いと思うが「女児をガチで守りたい人」から見たらそんなことはどうでも良いのだ。
どちらも女児をオモチャにしようとしている存在という意味では一律好ましくない。
ナルミヤブランドは高いが強い。ハイハイしまくっても膝が破れないし生地にオムツの線や模様が浮いて出て来なかったり、濡れても透けない。頻繁に着せても生地が毛羽立たず優秀な服である。
すぐにサイズアウトする子供のためにでも、高めのお金を出して親は安心と品(しなでもあり、ひんでもあり)を買っている。
メゾピアノは私たちが子供の頃から百貨店で取り扱っているお嬢様の服だった。
庶民の娘は発表会やおさがりとしてしかお目見えしない”ハレ”の服だ。
(昔はミニモニの影響で同じナルミヤブランドだとエンジェルブルーの方がまだ身近だったかも)とまあ、ナルミヤブランドの服は全盛期のミニモニちゃんのような国民的アイドルの服でもあった。
私たち平成のオタクが若かったころ、ロリはファンタジーであり、単なる美少女物として馴染んでいた。
いや今も秋葉原なんかはそうだろう。
海外の知人を秋葉原に連れていくと眉をしかめる。今回の騒動は海外勢からも厳しめの意見が飛んできていた(そりゃそう)
令和に入って、流石に平成のあのピンクピンクしたノリを堂々と表で茶化すのはもうだめだよな、と大半の大人は分かっているが、茹でガエルのように感覚を失ったままのオタクもいるだろう。
ロリコン、ロリ界隈は”ケ”である。
しぐれういとメゾピアノコラボはハレとケのハレーションが強すぎる。
しぐれういはロリ賛同者じゃないというファンの声も見たが、メゾピアノとコラボしたばかりにしぐれういがフェミ婆からいじめられたと恨み、メゾピアノのコラボに反対意見を持つ保護者のアカウントに突撃しているファンも普通に見受けられる状態である。これではメゾピアノを現実の娘に着せることも当然危険視する。なんせブランド側からは「色々言われたし脅迫とかあったのでやめます」くらいの、反対する人の中にヤバい奴がいるという解釈で巻き取られていて娘にメゾピアノを着せる保護者や当事者の安全配慮がゼロ。
キャンセルカルチャー!と叫んでいた人もいたが、これはそこに混ぜたら「負ける」話なので混ぜない方が良いと思う。負けるから話すなとは何事かという人もいるだろうが、普通にこの話題でキャンセルカルチャーの方に持って行くのは無理が過ぎる。
銀魂のあとがきの具志堅用高の話を思い出す。
好きだからと言って、好きな物の話をどこでもしてしまい、キモがられてしまうことはオタクがやりがちなミスである。
好きな物の良さを相手に分かって欲しい時こそ、慎重に行かなければいけない。
今回の発案者はおそらくメゾピアノではなく、しぐれういが好きだった人だろう。
もしかしたら娘がいて、「女児ブランドに推しコラボさせたら最強じゃね!妻(夫)の目を気にせずオタグッズ大量買いができるぞ☆」くらいの解像度の人だったかもしれない。
仮にメゾピアノが好きで、メゾピアノを一番盛り上げてくれるのはロリ神のういちゃんだ!と思い立った人だとしたらあまりにも顧客と現実が見えていない(その可能性を鑑みて客が一足早く降り始めている。このパターンだった場合次もっとヤバい事が起きるからだ)
ナルミヤブランドには高いけど買う価値があった。
しかし自ら価値を下げてしまった。
子供が出来てから百貨店に行く機会はそれなりに増えた。
親や知人友人との関係性に「ちゃんとした場所で、ちゃんとした服で」という項目が増えるのだ。
独身時代も、それなりにラグジュアリーな場所に出向くことはあったが
大人の服はルミネでもどこでもそれなりのものが手に入る。
男性は適当にスーツを着ててもいいし、女性は薄くてペラペラの安物ワンピースでも何も言われない。
しかし子供用品となると違う。値段が作りにもろに反映して来る。成長が早く着られる期間が短い服だからこそ見て分かるくらいクオリティに差がある。
うちにもナルミヤブランドの服は何着かある。ちょっと上品な場所にお出かけだったり、久しぶりな距離感の人に会う時に重宝していた。
残念である。