morisankunの日記

アラサー。

港区女子という名の現代奴隷

今更ながらねほりんぱほりん港区女子回を今頃見た。

再放送されたり総集編されたりで定期的に目にする人気テーマ港区女子

私自身港区には住んだこともないし今後も住む予定はないけど

美容やファッション分野についてネットで調べようとするとどこかのパパ活女子の発信を一つ二つは目にするので存在だけは知っている。

まず第一に

やっぱりサバよんでたか…!と笑ってしまった。

 

ネットにいる港区女子は「24歳」が異様に多い。

次点で「22歳ですけど24歳までには辞めたいでーす」っていう人。

素直に信じるなら今の20代の間ではパパ活が流行っているような気がしてしまうほどの人数がネット上でパパ活女子アカウントを使用しているが、

実年齢30代半までの人間が20代前半気取ってパパ活してたのなら確かに辻褄が合う。

パパ活女子…セーラームーンのアイコン使ったり、アニメ・ワンピースのグッズを持っていたり(呪術や東リベならわかるがワンピのファン層は主に連載当初からついてきている中高年だから、若いのにワンピ?と思っていた)憧れの女が北川景子石原さとみ、既に引退して久しい堀北真希の話題を出したりしていた時点で

「もしかして…本当は同世代じゃないのか?」とはうっすら思ってた。

 

見た目は加工や整形で誤魔化せても生きて来た時代の文化背景ってなかなか偽れない。

私たちはついつい、自分たちが若い頃に流行ったものの事を今も流行っている、みんなが分かると言うノリで口に出してしまう。

自分が若者だった当時は若い子みんながそのコンテンツを好きだったから、今の若い子も好きで当然と感じちゃう。本物の10歳下と会話をするとジェネレーションギャップを浴びすぎて意気消沈する。おじさん相手なら多少年齢をごまかしたってバレないんだろうけど。

 

まあそんな感じでおおよそ同世代がサバよんで港区女子をやっていたことを開幕早々に知り、答え合わせできた感を得つつ、港区女子のインタビューを見ていった。

 

「付き合っている相手のステータスが自分のステータス」

 

THEクソ女~という感じの発言を恥もせず、他人に何て言われたっていいの!キリッ!と胸を張ってるところがさらに人間的に浅さを感じてつらい。

パパ活女子に限らず”付き合っている相手のステータスが自分のステータス”と思い込んでいる、そういう価値観の女子はいると思う。

中学生の女子を見ると顕著だけど、可愛い女子と友達になりたい、人気者の男子と仲よくしたい。。スクールカースト上位の集団に入っていたい…そうやって必死に陽キャにくっついていくも相手にされないキョロ充はいたるところにいる。

大人になってもそういう人は変わらない。

 

港区女子がどうして港区女子でい続けるのかと言う話を聞いてさらにがっかりした。

例に出されたのが「港区の人はお金でなんでもできる」「人脈が持てる」ということ。

クルーザーで花火見ながらフォアグラ…で感動し、体調が悪い時は医者のパパに相談する…

え、それだけ?それを人脈と呼んでるの…?

ぶっちゃけ今時ネットでググれば医療情報は3秒で手に入るし医療相談窓口だってあちこちにある

優れた医者を見つけるのにはコツや情報がさらに必要になるだろうが

パパ活やってる医者が優れた医者か?というとその保証はない。だって休日に学会で勉強したりせずに遊びまわってる医者でしょ?

 

パパ活女子は職歴がないから、パパ活で食えなくなった時にバイトを紹介してもらえるのも人脈だと言っていた。

が、普通の女子はバイトくらいは自分で探せる…おじさんに媚びなくても。

 

クルーザーで花火見ながら食事も、普通のOLだってできる事だ。

毎週豪遊は出来ないが、自分の金でもたまにならできる。自分の財布を絶対に開きたくない、という人もいるかもしれないが少なくともおじさんとデートなんていう彼女ら曰く「金貰えないならやるわけない」ようなことをしなくても多少の贅沢は可能だ。

 

メリットを語られたあとさらに番組はパパ活のデメリットを取り上げていくのだが

デメリットの内容が、ぶっちゃけカタギのそれではない。彼女らがやっているのはフリーの風俗嬢、さらに言うとフリーの奴隷だ。

排泄物を飲ませようとする、わざとバスローブから性器を出して、それを女の子に直させる、押さえつけて胸をもむなどなど

危険、というレベルじゃなく普通に犯罪の領域に踏み込んでいる。

お金を貰うためにわざわざ被害者になりに行っている状態。

そしてわかった。この子たちは女を売って稼いでるんじゃなくて、バカにされることで稼いでるんだ…って。とんだピエロ。

 

番組を見ていて、

私が新卒で前の会社に入社したばかりの頃に、新卒に社会人の心得を説くためにと食事会に出て来たお偉いさんが新卒女子何人かの顔をちらりと見て

自分の秘書の女性を引き合いに出し「君たちは秘書にはなれないねえ。羨ましいでしょう、こういう美人のこと。」とニヤニヤ笑われた…のを思い出した。

 

秘書をしている年上の美しいお姉さんの事は素直にキレイだと感じたし自分たちは総合職で採用されているからその場に秘書コースに行く人間は一人もいないはず。

何のことを言われているか分からず「すごくお綺麗ですね!素敵です!」と言い、

逆に秘書の方は困った…と言うよりはむしろおじさん役員に対して露骨に嫌そうな空気を出していて、

それを見た役員のおじさんは面白くなさそうに席を離れて行って…

残された新卒女子たちの間に「????」って感じの空気が残ったのを覚えている。

 

今思えばあれは「若い新卒女たちに上玉美女をぶつけて”お前らはこの美女には一生勝てないwざまあみろ(?)”という美女の権力を使って屈辱感を与えることで上位に立とうとする…、というモラハラ?が失敗して不機嫌になり、

日ごろからそういったマウント行為を目撃しているであろう秘書の女性は年下の新卒相手に平然とやる役員のおじさんへの嫌悪感を隠しきれなかった」

というシーンだったんだろうな…とわかる。

その一件以外にも似たようなことは散見された。役員と絡むことなんてあまり多くはないが役員以外のおじさんも新卒女には絡みたがるので、最初の一年目だけでもちらほらとそういう謎のおじさんとのやり取りがあった。

 

今となっては知らない人がいない「モラハラ」という単語。これが役員になるような男性には非常に多いと感じる。そもそも男の山の中でのし上がるんだから他の男を屈服させられる男であることは間違いない。

そしてそういう人が「遊ぶ」とき、何をして快楽を得られるかというと

他人の尊厳を徹底的に踏みにじり、屈服させること…要するに奴隷を持つことでしか楽しめないんだろう。だから素人の女と遊ぶ必要がある。

 

風俗嬢やキャバ嬢は所詮仕事だしうしろには彼女らを管理する男がいる。彼女らに手を出すと最終的には男が出てくるのでそこは避けて(ちなみに風俗で暴れたりする底辺のおじはこの想像すら出来ないから、役員をやってる男の方がよっぽど賢いわけだけどどっちもクズ)

背後に彼女らを守る男がいない、組織に属さず「賢く稼いでいると勘違いしている」港区女子と遊ぶんだろう。そういう女を潰すことこそが最高の娯楽だからだ。

 

港区女子のお酒のシーンの話はまさにそれだった。

港区おじさんは金を払ったから何しても良いと思っている、というよりは、明確に女の子を壊そうとしているように見えた。

排泄物を飲ませようとする、わざとバスローブから性器を出して、それを女の子に直させる、押さえつけて胸をもむとかもモロにそれだけどそこまでやっても風俗で出禁になるような、港区おじさんを出禁にするシステムはない。むしろおじさんの需要が少なくて、金のない港区女子同士で取り合いをしているのが現状だと言う。

「相手を自分に従わせたい」という奴隷遊び。むき出しの攻撃性と暴力衝動で動くヤバめの王様とそれに従う従者の男に囲まれて

ギリギリの奴隷役をやる港区女子。ご褒美はブランド品と、本当に金額見合ってる?というようなギャラ飲みのギャラ。

 

おじさん薬やってるんじゃないか?と思わずにいられないが、やってなかったとしても競争社会の中でおじさんもまたどこか病んでしまったんだろうな。もしくは最初からヤバかったからこそ勝ったのかもしれない。リスクはあるけど成功するためには人と違うことをしないといけないから。

私の周囲でもやはり仕事ができる人間は年々競争の中で性格がきつくなっていくから

自分たちで他人に求め過ぎないように意識的に優しく話をするように姿勢を正したりするものだ。

とめる人がいないまま年齢が上がると暴君っぷりはますます加速する。

 

インスタで人が身に着けている素敵な服やカバンを自分も欲しくなって

ネットで検索するも素敵だなーって思わず目につくようなデザインは大体ブランド品でも期間限定だったり大量生産されているわけじゃなくて

中古で出品されているものしか検索に引っかからない事がある。

そんな中古品の出品者のSNSを追いかけると

「若い頃に水商売をしていて貰ったが派手過ぎるのでもういらない」とか、

「生活が苦しいのでいらない物は処分」みたいなことをつぶやきながら若い頃におじさんからもらったブランド品を売る、元・港区女子のような女性がちらほらいることに気付く。

そしてその人たちのプロフィールがシンママ、軽自動車で自撮り、発達障害の子持ち…という特徴を持つ人が結構多かったりするのも闇の深さを伺える。

AVや水商売に流れる女性は、そもそも彼女ら自身がアスペルガー的な障害を抱えていたり一般企業で働くことが出来ない人も多いと言われる。

発達障害は遺伝するから子供にもやはり同じ症状が見つかり…という貧困のループ

 

港区女子はおそらく、というか確実に自己肯定感が低い。

自分に自信もないだろう。

自力で人生の山を登っても登山口止まりの能力しかないけど

おじさんのヘリコプターを借りれば頂上の景色が見れて

それで自力で5合目、7合目まで登山できる他の女よりも「上だ」と錯覚できる。

 

若さを失っておじさんのヘリコプターから降ろされたら、登山口に逆戻り。

そうなる前に婚活をして自力で8合目にくらいに昇ってきた男の背中に飛び乗る人生を港区女子たちは「キラキラ」「勝ち組」とよんでいるんだろう。

ちなみに8合目は代々木上原に住んでヨガするキラキラママになることらしい。

…そうか?ってかんじだけどあくまで港区女子的にはそうらしい。

 

世田谷とか高級住宅エリアで酸素水とか怪しいスピリチュアルが定期的に流行る理由が分かったよ。

彼女らなんだな…